上島珈琲店ブレンド

コロンビア、ブラジルがブレンドの主体となっている「上島珈琲店ブレンド」ですが、酸み、苦み、甘み、コクといったバランスがとてもいいので、幅広いフードとの組み合わせが可能です。看板メニューのミルクコーヒーや黒糖コーヒーとの相性も重視して作られているので、ブラックで飲んでもいいけれど、アレンジにも向いています。あまり個性が強すぎると、合わせるものによって苦みが出たり、酸みが際立ったりしてしまうので、そうならないような相性の良さを計算されて作られています。

味わいをマトリックスで表現するなら、丸い球体みたいなイメージでしょうか。コーヒーだとわざとバランスを崩してある特徴を出そうとするブレンドをしたり、焼き方をしたりする場合もありますが、今回ブレンダーが目指したのは、究極の丸いマトリクスです。大きな球体なのか、小さな球体なのかによって奥行きや複雑さの違いはありますが、良いものって形は一緒なんですね。ひとつひとつのオリジンが透けて見えるように個性を引き出しながら、バランスのとれたスタイルを目指していく。単品焙煎技術、抽出技術など、そこは我々の技術力の見せどころではあります。

ここまで来るのにはやはり時間も必要でしたね。いろいろな試行錯誤や失敗を繰り返し、その中で残ってきたのが今の技術であり、80年〜90年の歴史を経てようやくたどり着いたものがこの商品であると言えると思います。

ブラックでも、ミルクや黒糖を加えてもしっかりとコーヒー感が残り、美味しく飲んでいただけます。合わせるスイーツも相手を選ばないので、軽いものから重いものまで色々とペアリングを楽しんでみてください。

たくさんのラインナップの中で、まずこの「上島珈琲店ブレンド」を選んでおけば、間違いありません。古き良き時代の喫茶店のマスターがネルで丁寧に淹れてくれるコーヒーのイメージで、上島珈琲店のベースになっているコーヒーですから、ぜひここから始めて、楽しむ幅を広げてみていただけたらと思います。